一般的に資産・負債とみなされているものが会計上資産・負債とみなされず、貸借対照表に計上されていないこと。
財務体質を改善するなどの目的のために、保有していた資産を譲渡等することによって、バランスシート(貸借対照表)から外すことはオフバランス化するといわれる。
不動産等の資産をバランスシートから外すことで、財務指標のひとつであるROA(資産収益率)の改善が図れ、過剰に資産(不動産)を抱え込んだバランスシートの調整を行うことができる。
オフバランスのために不動産の証券化手法を用いた場合、原資産の保有者であるオリジネーターが当該証券化商品を自ら取得してエクイティ投資家となるケースが多くあり、会計上オフバランスされているかどうかが論点になっていた。
このため日本公認会計士協会は平成12年に、オリジネーターのリスク負担割合が不動産評価額のおおむね5%程度の範囲内であればオフバランスされたとみなすとする実務指針を示した。
(オリジネーター(Originator)、デットとエクイティ(DebtとEquity)、5%ルールと同義。)