液状化とは、砂がゆるく堆積してできた地盤が振動によって液体のように流れやすくなることである。
地盤が液状化すると、砂が地下水とともに地表に噴出する噴砂現象が生じたり、地盤を支える力が失われて、建物が沈下や傾斜するという被害が発生することになる。
液状化現象が世間の注目を浴びたのは、昭和39年の新潟地震のときであった。
新潟地震では、地盤の液状化により4階建ての鉄筋コンクリート造アパートが転倒するなど大きな被害が出た。
また、平成7年の阪神・淡路大震災では、直径数cmもの石が地面から噴出する噴石現象が発生した。
これも地盤の液状化のひとつとみられている。