世界にはドナルド・トランプ氏をはじめとする「不動産王」と呼ばれる存在がいる。
億万長者の代名詞のような存在であり、多くの方が羨ましいと感じていることだろう。
では、実際に不動産王と呼ばれる人たちはどのくらいの資産を持っているのだろうか?
フォーブスが発表している2016年の世界不動産王ランキングトップ10と、話題のトランプ氏の資産をまとめてみた。
10位 ステファン・M・ロス氏(Stephen Ross) 120億ドル
ステファン・M・ロス氏は米国での不動産開発とスポーツチームのオーナーとして著名な存在。
自身の経営するタイムワーナーロスはグローバルな不動産会社となっている。
マイアミドルフィンズは同氏の所有するチーム。世界ランクは80位。
8位(同率) ジェラルド・グローヴナー氏(Gerald Cavendish Grosvenor) 130億ドル
第6代ウエストミンスター公爵で代々莫大な土地を所有する世界的な大富豪。
政治家でもある。
所有不動産はグローヴナーグループによって管理されており、そのオーナーでもある。
世代継承している典型的なお金持ち。世界ランクは68位。
8位(同率) トーマス&レイモンド・クオック氏(Thomas & Raymond Kwok) 130億ドル
香港の不動産開発会社の経営者。
トーマス氏は昨年末贈賄で懲役5年の計が確定しているが、兄のレイモンド氏は辛くも訴追を逃れている。
現在はその兄レイモンド氏が経営にあたっている。世界ランクは68位。
7位 Joseph Lau氏 131億ドル
香港生まれでチャイニーズエステートホールディングスの株式の61%を保有する資産家。
昨年マカオの裁判所によって賄賂とマネーロンダリングで有罪とされたことから同社のCEOを辞任している。
世界ランキングは65位。
6位 ディビッド、サイモン・ルーベン氏(David & Simon Reuben) 144億ドル
ディビッド、サイモン・ルーベン兄弟はもともとインド・ボンベイの生まれ。
1950年代にイギリスに移住し金属事業で身を立て、その後英国での不動産事業を拡大させて今日に至っている。
世界ランクは60位。
5位 Cheng Yu-tung氏 145億ドル
香港とマカオにおける大規模な不動産取引を行うコングロマリットを統帥する事業家。
周大福は同氏の事業会社で、不動産開発、カジノ、交通、ジュエリー、通信事業など幅広いビジネスに乗り出している。
世界ランクは58位。
4位 ドナルド・ブレン氏(Donald Bren) 151億ドル
ドナルド・ブレン氏は、ロササンゼルス出身で、米国大手の不動産会社であるアーヴィン・カンパニーの現会長を務める。
同社は500の主要なオフィス物件と40以上のショッピングセンサーを保有する名実ともに全米大手の不動産会社。
世界ランキングは54位。
3位 ミヒャエル・オットー氏(Michael Otto) 154億ドル
ヨーロッパを中心に世界20ヵ国で展開するドイツ通販企業オットーグループの取締役会会長。
1943年4月12日生まれの73歳。出生はポーランド ヘウムノ。
世界ランクは51位。
2位 Lee Shau Kee氏 215億ドル
香港でも1~2位を争う富裕な土地所有者。
同氏が過半数の株を所有するヘンダーソン・ランド開発は今も積極的に投資を行っており、その他にもホテル、レストラン、インターネットサービスなど幅広いビジネスへと投資をしている。
世界ランクは31位。
1位 王健林氏(Wang Jianlin) 287億ドル
王健林氏は不動産業を中核とする中国の複合企業、大連万達集団の会長。
2015年は中国人実業家として最も富を持つ存在となっている。
昨年シカゴに9億ドルを投じて89階建ての高層ビルを建設したことでも知名度が高まっている。
世界ランクは18位。
ドナルド・トランプ氏の総資産は?
トランプ氏からは、100億ドル(約1兆1100億円)と発表されているが、フォーブスでは45億ドル(5200億円)と発表されている。
もっとも不動産、ホテル、観光の3つの企業のオーナーであり、1兆円ぐらいの個人資産があっても不思議ではない。
選挙資金の1億ドル(116億円)はpeanut(はした金)と豪語していた。
さいごに
世界の不動産王ほどとまではいかなくとも、不動産投資で資産を増やすことは、現在だけではなく将来の生活をよりよくするだろう。
これを機に不動産投資を考えてみてはいかがだろうか。