大学を卒業してから就職した会社で、65歳になるまで働き続けました。
定年退職まで真面目に勤め上げたので、退職金と合わせてまとまったお金を手にすることができました。
家はすでに住宅ローンを支払い済みですし、これからは年金で悠々自適な生活をおくれると思っていました。
息子の事業失敗
そんなある日のことです。
二人いる息子のうち、一人が事業に失敗してしまって、実家に戻ってくることになったので同居することになりました。
息子は挫折してしまったことで心が内向きになったのが、昼間も働きもせずに家でふらふらしています。
いつかは外に働きに出てくれることを願っていますが、夫婦の年金だけで3人の生活費は足りないこともあり、少しずつ貯金を切り崩していました。
貯金はほとんど定期貯金にしていますが、預けた最初の3年間は利率が良かったのですが、不景気により銀行も利率を下げていて、1000万単位で預けていても利息は雀の涙ほどになってしまいました。
不動産投資を始める
息子の将来のことも考えて、資産をできるだけ減らさずに投資できる方法はないだろうかと考えていたときに、不動産投資について興味を持ちました。
友人に家賃収入を得て生活をしている人がいますが、毎月、働かなくても安定した収入があるせいか、私よりも余裕のある生活をしているのでうらやましいと感じていました。
不労所得があれば、私の年金がもらえなくなっても息子に権利を譲れば安心だと思ったので、不動産投資をすることに決めました。
定年退職をしてから時間だけはたっぷりあったので、自分の足でいくつかアパートなどの物件をまわり、人の流れなどをチェックすることにしました。
半年間ほど自宅を中心にいくつか物件をまわり、これなら収益が出そうだと感じたアパートを丸々1軒購入することにしました。
値段は3200万円という結構高い値段でしたが、12部屋あったので毎月6万円前後で貸し出せば安定した収益が得られて、元が取れるだろうと考えていました。
トラブル対処への柔軟性
入居者を募集して、息子には管理人として働いてもらうことにし、1年目は安定した経営ができていましたが、途中から入居者が家賃を支払わなくなったり、補修しなければならない箇所が出て出費がかさむようになりました。
連続して退去者が出て、入居者を再度募集しなければならないなど面倒なことも多く、不動産経営は生半可なものではないと感じました。
ただ5年目くらいになるとトラブルに対処できる柔軟性ができるようになりました。
やはり家賃収入があるのは大きな魅力ですから、元を取ったら新しい物件を購入しようと検討しています。
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