アパート経営を行う場合には、リスクに関しても十分に把握をした上で臨む必要があります。
金利上昇はあらかじめ想定しておく
リスクの内容としては、大きく、不動産価格の値下がり、賃料の値下がり、人口減少リスクなどがありますが、他に、重要な要素としてアパートローンの金利上昇リスクがあります。
アパートによる投資の場合には、多くは借入によって資金を調達して行うことになり、この場合、金利が上昇してしまうと、予想している利回りが確保できないことになってしまいます。
そのために、運用プランにおいては、レート変動を想定して行う必要が重要になり、この場合、許容できる範囲に関してもしっかりと定めておく必要があります。
金利には固定と変動がある
金利には、固定と変動がありますが、変動を選択した場合には、リスクが大きくなります。
確かに、多くの金融機関では変動に関してかなり低いレートが提示してあり、例えば、担保がしっかりしている場合には、より好条件で融資を受けることも可能となります。
しかし、アパートローンは長期に渡ることが多く、この場合、誰にも将来のレートは分からなく、万が一上昇をしていまうと、返済額が大きくなり、その分、収入が減ることになります。
空室が出るなどの状態が重なった場合には、逆ザヤになるリスクもあり、十分な注意が必要となります。
アパート経営では、金利が上がったとしても物価が上昇することで、その分、賃料を上げることができ、結果としては問題ないと考える人もいます。
しかし、この場合、物価が上がることは、メンテナンスにかかる費用もその分上昇することを認識しておく必要があります。
金融機関のアパートローン条件を把握
金利に関しては、概ね、長期、短期プライムレートに連動することから窓口への問い合わせを必要としています。
・スルガ銀行
不動産投資を初心者のサラリーマンに対して、スルガ銀行は融資の受けやすさで人気を集めています。
融資に対する審査ハードルを下げたことから、金融機関の中でも借り入れがしやすい状況になっています。
審査スピードも他行と比べて非常に早いのも利点の一つと言えます。
しかし、審査ハードルが低くスピーディな対応というのは裏を返せば、不動産評価も甘くなる可能性があるということです。
万が一不動産投資が上手くいかなくなってきて借り換えを検討した時、他の金融機関から断られるリスクも視野に入れておくとよいでしょう。
・三井住友銀行
メガバンクの1つとなる三井住友銀行では、利用に関しては、借入時に満20歳以上となっており、200万円以上で、担保物件の評価によって融資額の制限が定められています。
期間としては1年以上最長35年以内となっており、借入に関しては、利用者の希望によって様々なサービスが提供されています。
・りそな銀行
りそな銀行は関東、中部、関西に強いという定評があります。
その為、地方物件よりも都心の物件への投資に向いている銀行と言えます。
審査スピードは遅いものの、低金利の不動産投資ローンとして人気があります。
特に、収益物件を運営希望の投資家への融資に、積極的な姿勢を見せていると言われています。
専門部署を設け、一貫した融資基準を定めていることから、支店や担当者によって融資審査の厳しさが大きく変わることはありません。
・ちば銀行
地銀大手となるちば銀の場合には、固定では15年もので年1.15%、20年もので1.25%となっており、変動では年0.775%~1.175%となり、条件によって様々な割引サービスが設けられています。
それぞれの金融機関は申込が行われた場合には、定められた内容によって審査をすることになり、融資は、ここでの条件をクリアすることが必要になります。
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