複数の住民が使用する賃貸の形態として、アパートとマンションがあります。
この2つには、定めらた定義はなく、どちらの言葉も和製英語となっています。
大きな違いとしては、アパートは賃貸による入居になるのに対して、マンションの場合には賃貸による入居と分譲により一戸を購入することで入居を行う2つがあり、一般的な場合としては、管理組合の有無も上げることができます。
建築基準法的には、これらは全て共同住宅として扱われており、異なる点としては、構造による制限や、規模による制限があるのみとなっています。
構造で異なる不動産の特徴
通常、認識されている違いとしては、まず、構造があります。
・アパートの場合
規模として2階建以下、構造面においても、中には、RC造やS造もありますが、主に木造、供給メーカーによっては軽量鉄骨造が用いられています。
・マンションの場合
規模では、低層から超高層まで様々な階数があり、構造に関しては、S造、RC造、SRC造があります。
ここでの構造面の違いは、2つのタイプの他の相違点にも大きく関係がしてくることになり、1つ目としては、防火面があります。
・木造建築における防火性
木造の場合、法的に要求された防火性能は有するものの、S造やRC造には劣ることになり、なによりも耐火建築物を構築することは不可能になります。2つ目としては、防音があります。
・木造建築における防音性
木造では、音は下に抜けやすく、この場合、S造においてもALC板を用いた場合には音が抜けることもありますが、木造の方がはるかに抜ける音は大きくなります。
また、どうしても隙間を充填することが難しいために、RC造のような空間が造れないことがあります。
防音性に関しては、床からだけでなく、壁の空間に伝わることで下に抜けることもあり、完全な対策が難しいのも木造の特徴となります。
賃料の違いもひとつの基準
アパートとマンションの違いとしては、賃料に現れる場合もあります。築年数が同じ場合には、概ねアパートの方が安く、マンションの方が高くなります。
その理由の1つには管理経費があり、規模が大きいほど、階数が高くなるほど、ここでのメンテナンスコストは高くなることになります。
そのために、賃料に反映されることになり、高いものとなります。
賃貸をする場合には、それぞれのメリットデメリットを考慮した上で判断をすることが必要になり、賃料にこだわる場合にはアパートの方が有利になることも多くあります。
反面、小さい子供がいる場合には不向きとなり、この場合には、居住階数も考慮した上で選択をする必要があります。