マンション管理士の年収や難易度は?魅力を解説

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contents-64-22001年度にマンション管理適正法に基づいて誕生した資格、それがマンション管理士です。

築30年を超えるマンションが100万戸にも達するとみられる中で、いかにその建物を良好な状態に保つかが課題となっています。

そこでマンションの管理と修繕におけるアドバイスをするのが、マンション管理士です。

 

マンション管理士の資格について

マンション管理士は、公益財団法人マンション管理センターを指定試験機関として試験が実施される国家資格です。

受験資格は特に定められておらず、9,400円の受験手数料を払うことで誰でも受験できます。

実施は年に一度きり、11月の最終日曜日となっています。

これからの需要が見込まれることと誰でもチャレンジできることもあって、毎年1万人以上が受験しています。

その合格率はわずか7~8%と低いものですが、これは試験範囲が非常に広いことも理由です。

試験内容は建物の区分所有等に関する法律や民法、建築基準法や不動産登記法、あるいは都市計画法などにまたがっています。

さらに法改正も行われていることもあって、より難しさを増しています。

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【気になる出題分野】

試験は4つの選択肢の中から一つの正解を選ぶマークシート方式で、試験時間は2時間となっています。

合格基準は一定ではありませんが、およそ7割から8割の正解率で合格するようです。

出題分野は4つ、全部で50問出題されます。出題分野は以下の通りとなります。

  1. マンション管理に関する法令及び、実務に関すること
  2. 管理組合の運営の円滑化に関すること
  3. マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
  4. マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

これは公益財団法人マンション管理センターが示しているものです。

この中で先に挙げたような法律が色々と紐づいています。

中には破産法や郵便法、税務や簿記などがあります。

民事訴訟法などを学ぶのは、マンション内でトラブルが起きた時の対処をアドバイスするためです。

資格を取得する目的としては、法律の知識を活用してマンションの住民の間で発生したトラブルに対して助言したり指導を行うものとなります。

そして建物の状態を維持し修繕に関してのアドバイスを行います。

 

資格の取得の勉強方法は

マンション管理士の資格を取得するために、独学で学ぶのは不可能ではありません。

けれども出題範囲が広いことを考えると効率的とは言えないかもしれません。

目安として、法律などの知識が全くない人の勉強時間は600~700時間と言われます。

1年かけて勉強するとなれば、1日あたり2時間ほどは必要になる計算です。

宅建の取得には300~400時間であることを考えると、かなり分量があるようです。

試験に向けての勉強としては、暗記だけで対処できるものではありません。

試験の傾向から頻出する問題を押さえることや出題の論点を理解することなどが必要になります。

多くは専門学校に通うか、あるいは通信教育を受けることになります。

だいたい3段階に分かれたカリキュラムとなりますが、基礎力と応用力、そして総仕上げという流れになります。

費用はカリキュラムにもよりますが、およそ10万円前後となるようです。

 

マンション管理士の役割について

マンション管理士の役割はマンションの維持と管理におけるコンサルタントとなることです。

管理費や修繕積立金の会計監査を行ったり管理組合の総会や運営にも携わります。

あるいは管理規約を見直したり管理コストを削減するといった業務もあります。

マンションの管理組合のサポートを担うことになるので、時に住民同士のトラブルを解決するためのアドバイスをすることもあります。

これは権利関係と利害関係を調整するという業務の一環と言えます。

 

マンション管理士の職種や年収について

マンション管理士は資格を取ればすぐに仕事ができるというわけではありません。

これは資格がなければ行えない業務があるわけではなく、資格があれば信頼性を増すという名称独占資格であることが背景にあります。

そのために、この資格を必要とする会社に就職するというのが一般的な働き方になります。

例えばマンション管理会社のように、管理組合から業務委託を受けるようなところです。

あるいはビル管理会社や建設会社に就職するという選択肢もあります。

経験を積むことで、顧問として独立するケースもあります。

個々のマンション管理組合と顧問契約を結び、アドバイザーという形で管理組合の運営における指導や書類作成などを請け負うことになります。

ただし、このような独立するケースはまだ例が少なく、その報酬体系がはっきりと定まっていない面も持っています。

マンション管理士の仕事を一口で言うと、マンションの居住環境を良好な形に保つこととなります。

そのためには、マンション内で発生する様々なトラブルにも対処する必要があります。

騒音問題は大抵のところで見られるものです。

そのような問題を解決すること、さらに未然に防ぐということも大事な業務と言えます。

さらにマンションの資産価値をいかに維持するかも大切な役割です。

マンションは誕生してから40年以上が経過しますが、老朽化を迎える建物も増え続けています。

その資産価値をいかに落とさずに住民の利益を守るのかを期待されることになります。

マンション管理士として資格を取得した後の年収は、およそ400万円から800万円と言われます。

キャリアを積むほどに収入が増えるのは、豊富な経験によって多くのトラブルを解決し、建物の価値を維持するためのアドバイスができるようになるからです。

また資格を取得しているだけで、資格手当が出る企業もあります。

 

マンション管理士の仕事の魅力とは

マンション管理士の魅力は、自身の知識と経験を活かして様々な問題を解決できることにあります。

その結果、住民の方に喜んでもらえることがやりがいにつながるという声も多く聞かれます。

そしてなによりも、需要は今後さらに増えるという背景もあります。

マンションの建設は続いていますし、老朽化する建物も増え続けています。

マンション管理士は現在でも、一人あたり平均で30戸ほどを担当していると言われます。

独立して顧問アドバイザーとなる道も、これから整備されていくことでしょう。

顧客となるマンション管理組合は、マンションが存在する限りいつまでも存続するものです。

このような将来性も魅力のひとつと言えます。

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